(C) zing |
ハノイ市やホーチミン市などの大都市ではこのところ、空気清浄機や高機能マスクなど粉塵対策用具の需要が急増している。この背景には、大気汚染が深刻化し、大気汚染の程度を示す空気質指数(AQI)が世界トップになったことがある。
こうした中、空気清浄機を買い求める客が家電量販店に殺到し、空気清浄機の販売台数は通常時の2倍にも膨らんでいる。
パナソニック(Panasonic)、コーウェイ(Coway)、ダイキン(Daikin)、シャープ(Sharp)などのブランドがメインで、1台の価格は280万~599万VND(約1万3000~2万8000円)、蚊取りや加湿などの機能を搭載した製品では790万~3890万VND(約3万7000~18万2000円)となっている。
微小粒子状物質(PM2.5)を防ぐことができる高機能マスクの需要も多く、販売量は通常時の3~4倍に達している。特に「Vogmask」ブランドの高機能マスクは1枚99万VND(約4600円)と高価格にもかかわらず、ここ数日間は1日300~400枚も売れているという。
世界各国の約1万都市の大気汚染濃度に関するデータを提供するアプリケーション「エアビジュアル(AirVisual)」によると、1日時点のハノイ市のAQIは200を上回り、6段階中5段階目にあたる「201~300:極めて健康に良くないレベル」にあった。
なお、このところエアビジュアルのダウンロード件数も増加しており、iOSのAppStoreでは無料アプリのカテゴリで2位に躍り出ている。