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日本では今後5年間に2万5000人の介護人材が必要になるとされており、ベトナムは日本が介護人材の確保で注視している3か国のうちの1国となっている。
このほど開催された2019年第8期の看護師・介護福祉士候補生の選抜プログラムを紹介するセミナーで、日・ベトナム経済連携協定(EPA)の枠組みで労働傷病兵社会省と連携しハノイ市近郊で2019年度の看護師・介護福祉士候補者の日本語研修を行っている株式会社アークアカデミー(東京都新宿区)の研修事業部の大日方勝弘部長が明らかにした。
労働傷病兵社会省海外労働管理局によると、2012年から現在までに7期の日本語研修が開講され、受講者総数は1440人に上る。また、現在までに1100人の看護師・介護士候補生が日本の施設で就労・研修している。
条件を満たした候補生は12か月間にわたりベトナムで同省とアークアカデミーが実施する日本語研修を無料で受講できる。この間、候補生は宿泊施設が無料提供されるほか、食費や生活費として1人当たり月額600万VND(約2万8000円)が支給される。
ベトナム国内で12か月間の日本語研修を修了し、日本語能力試験のN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル)以上を取得した者、およびN2以上を自主的に取得した候補生は、日本国内の受け入れ病院・介護施設とのマッチングを経て雇用契約を締結することができる。
日本へ渡航した候補生は受け入れ病院・介護施設で就労・研修をしながら、看護師候補生は最大3年間、介護福祉士候補生は最大4年間の滞在が認められる。この間の月額給与は看護師候補生が2800万~3000万VND(約13万~14万円)、介護福祉士候補生が3000万~3200万VND(約14万~15万円)。
就労・研修の最大期間を終え、晴れて看護師国家資格または介護福祉士国家資格に合格した候補生は日本での長期就労が認められ、月額給与は5000万~6000万VND(約23万4000~28万円)となる。