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ベトナム戦争で米軍機を7機撃墜したベトナム人民軍の英雄、グエン・バン・バイ大佐が22日、国防省傘下の175軍医病院で死去した。84歳だった。
バイ氏は1936年にサデク省(現在の南部メコンデルタ地方ドンタップ省)ライブン郡(huyen Lai Vung, tinh Sa Dec)で、10人兄弟の7番目の子供として生まれた。本名はグエン・バン・ホアだが、7番目の子供であることにちなんで数字の「7」を意味するベトナム語の「バイ(bay)」が通称になった。
1954年にベトナム人民軍に入隊。1960年にソ連(当時)に渡り、戦闘機パイロットの訓練を受け、1965年4月に帰国。1965~1968年に空中戦で米軍機7機を撃墜し、「エースパイロット」とベトナム人民軍英雄の称号を得た。エースパイロットは、戦闘機に搭乗し5機以上の敵の航空機を撃墜したパイロットに与えられる称号で、バイ氏はベトナムのエースパイロット19人の1人だ。
その後バイ氏は、ベトナム人民空軍の第937連隊長、第372師団副指令、空軍副参謀長を歴任。1975年からは南部の複数の空港の管理に携わった。1989年に退役後は、故郷のドンタップ省で家族と共に静かな余生を送った。