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公安省捜査警察機関はこのほど、ホーチミン市警察と協力して同市トゥードゥック区ヒエップビンチャイン街区(phuong Hiep Binh Chanh)にあるアリババ不動産(Alibaba)本社の立ち入り検査を実施した。
検査では、機動警察100人以上と特殊車両約10台を動員して本社周辺を包囲し、一帯が立ち入り禁止となった。また、同市ビンタイン区や東南部地方ドンナイ省にある支社の立ち入り検査も同時に行われた。
これに併せて、同社のグエン・タイ・ルエン会長(男・34歳)とルエン会長の実弟であるグエン・タイ・リン社長(男・30歳)の2人が逮捕された。2人は刑事法第174条に触れたとされ、詐欺・資産横領容疑で捜査を受けている。
同社は2016年5月の設立。ホーチミン市、ドンナイ省、東南部地方バリア・ブンタウ省、南中部沿岸地方ビントゥアン省の農地48区画を、土地使用目的を変更することなく居住用の分譲地として7000人に売りさばき、多額の資金を騙し取ったとされている。さらに道路も違法に建設していた。
警察は、同社が分譲地の購入者から騙し取った資金の回収を進めており、被害に遭った人々に情報提供を呼び掛けている。
なお、バリア・ブンタウ省フーミー町(thi xa Phu My)当局は6月中旬、同社が農地に違法に建設した道路の強制撤去を開始した。しかし、同社の社員がこれを妨害し、ルエン会長も当局者を罵倒したりするなどして大きな波紋を呼んだ。