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ベトナム製を装って中国製の製品を国内外で販売していた疑いが持たれている地場電機メーカーのアサンゾ・ベトナム(Asanzo Vietnam)は17日、記者会見を開き「冤罪が晴れた」と主張した。また、工場4か所での生産再開を発表した。
大手新聞「トゥオイチェー(Tuoi Tre)」が掲載した潜入取材記事によると、アサンゾは2014年より複数のペーパーカンパニーを通じて中国企業から完成品を輸入し、通関手続きの際に「電子部品」と申告していたほか、輸入した製品のタグを「Made in China」から「Made in Vietnam」に付け替えていたとされる。
アサンゾは17日の記者会見で、「ベトナム国内で原産地証明書(C/O)の発行を担当するベトナム商工会議所(VCCI)が『輸入部品をベトナムで組み立てた製品に“Made in Vietnam”のタグを付けることは現行法に沿っている』と結論付けており、4日付けでグエン・スアン・フック首相宛てにその旨に関する報告書を送付した」と発表した。
今回の疑惑を受け、流通業者各社は揃ってアサンゾ製品の取り扱いを停止した。これにより、同社は生産ラインの一時停止を余儀なくされ、これまでに1兆VND(約47億円)の損失を被ったという。
同社は誤報を流したとしてトゥオイチェー紙を提訴している。なお、フック首相はこの事件について最終的な結論を出していない。