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9月2日の建国記念日が迫る中、ホーチミン市労働傷病兵社会局は市内各区・郡の人民委員会に対して、管轄地域における物乞い・ホームレスの対策に取り組むよう要請した。
区・郡人民委員会は、公園や外国人観光客の多い観光名所など、物乞いやホームレスがよく集まる公共の場を自発的に特定し、パトロールなどを行って該当する場所を監視・検査する。
ホーチミン市労働傷病兵社会局は市民に対して、物乞いに現金を渡さず、社会保護部の24時間対応のホットライン「0982 838 987」または「028 35 533 258」に通報するよう呼び掛けている。
ホーチミン市には物乞いが多く集まるが、その大半が同情目当ての偽装物乞いだと言われている。しかし、偽装であっても物乞いをする幼い子供や高齢者はノルマを達成できなければ手配師から暴行を受ける。こうした状況に同情し、現金を渡してしまう人が大勢いる。
また、外国人による物乞いも問題になっている。特にベトナムに隣接するカンボジアからやって来た人々が多く、中には欧米人もいる。外国人の物乞いについては、市人民委員会庁舎または警察署に連行し、身元確認を行うと共に市公安局に通報して意見を仰ぐことになっている。