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ホーチミン市観光局は6日、同市を訪れていた日本人男性(83歳)が5分ほどのシクロの乗車で290万VND(約1万3500円)のぼったくり被害に遭った事件について、1区警察が問題のシクロ運転手(男・49歳)を拘束し、捜査していると明らかにした。また運転手が、被害者男性とその家族宛てに書いた謝罪の手紙を公表した。男性は既に東京に帰っているが、ホーチミン市に在住している息子夫婦に手紙が手渡された。
息子夫婦によると、男性は事件後に息子から大金を持って散歩に出たことを責められて落ち込んでしまったため、その後はなるべく事件に触れないように気遣ったという。
連絡を受けた男性は、市当局がこんな小さな事件に迅速に対応したことに驚いたと話し、シクロ運転手については刑事処分は望んでおらず、自分の誤りを知って二度と同じことを繰り返さないよう求めた。
同市観光局のグエン・ティ・アイン・ホア副局長は、事件が起きたことに遺憾の意を示し、市の観光業界を代表して謝罪。男性が再びベトナムを訪れることを願っているとし、ベトナム~日本間の往復航空券2人分を贈った。警察と観光局が捜査中で、奪われた290万VNDはまだ男性に返還されていない。