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北中部地方で2016年4月に魚の大量死事故を引き起こした台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)は、事故から3年余りを経て被害の回復を完了した。
資源環境省が24日、最も大きな被害を受けた同地方ハティン省当局と協力して報告会議を開催し、是正の結果を発表した。発表によると、FHSは2016年7月から3年をかけて廃水下水処理システムの改善を重ね、生物化学的廃水処理施設を設置するなどし、是正をほぼ完了している。
FHSの工場で処理済みの廃水と排ガスは、国内の環境基準を満たしており、国際的な環境基準にまで向上しているとの評価を受けている。同社はさらに、より環境に優しい新技術の導入に取り組んでいる。
なお、環境技術研究所と力学研究所は、海に直接流れ出る処理済みの廃水に危険が残っているとして、事故発生時に備えてその経路を監視できる仕組みと緊急時の対応策を講じることの必要性を主張した。