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ハノイ市警察は25日、希少野生動物密売ルートを摘発し、希少野生動物密売の疑いで同ルートの元締めと共犯の計3人を逮捕したことを明らかにした。
警察は張り込み捜査を経て、23日にカウザイ区ジックボンハウ街区スアントゥイ通りにある複合施設「インドシナ・プラザ・ハノイ(Indochina Plaza Hanoi)」の地下駐車場に駐車されていたスポーツ用多目的車(SUV)を検査したところ、冷凍されたトラ7頭を発見・押収した。
捜査結果によると、同ルートの元締めであるグエン・フウ・フエ容疑者(男・52歳)は、ラオスに隣接する北中部地方ゲアン省ジエンチャウ郡にダイミン貿易サービス有限会社を設立。この会社をカムフラージュとしてラオスから冷凍されたトラを買い取り、ベトナム国内に密輸して売りさばいていたとされる。
同社が扱っていたトラの中には、体重が300kgに達する個体も含まれていた。トラは毛皮がついた状態で冷凍保管されていた。
警察はこれまで数回にわたって同ルートを摘発してきたが、手下が代わりに罪を認めたことから、フエ容疑者自身は責任を逃れ続けていた。今回は強固かつ確実な証拠を得た上で摘発し、同容疑者の逮捕に至った。
警察はルートの全容を把握すべく、裏付け捜査を進めている。