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統計総局(GSO)によると、2018年の男女出生比(女児100人に対する男児の数)は115.1だった。保健省人口・家族計画化総局のグエン・ゾアン・トゥー総局長は、男女出生比が高い状態が続いており、さらに上昇する傾向があると指摘した。自然の男女出生比は105とされている。
統計によると、高学歴の夫婦や経済的に恵まれた夫婦ほど男女出生比が高い。読み書きのできない母親グループの男女出生比は107と最も低いのに対し、女性の学歴が高まるにつれて数字が上昇し、短大卒以上の母親グループでは114に達している。また、貧困層グループの105に対し、富裕層グループは112と明確に差がある。
トゥー総局長はこうした状況の主な原因について、性別に対する偏見・先入観を挙げた。ベトナムでは女児より男児を好む傾向が強いことがおおもとの原因だが、科学技術の発展によって男女の産み分けができるようになったことも、状況悪化に拍車をかけている。学歴が高い富裕層ほど、産み分け技術を利用できる条件に恵まれている。
男女出生比が最も高い地方は、西北部地方ソンラ省の120。次いで、◇紅河デルタ地方フンイエン省:118.6、◇同バクニン省:117.6、◇北中部地方タインホア省:117.2、◇紅河デルタ地方ハイズオン省:116.3が続いた。