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9月に卒業を控えた学生が司法局で司法履歴書を請求したところ、身に覚えのない前科が記載されていたことが明らかになった。
紅河デルタ地方ビンフック省出身でホーチミン市のカオタン技術短期大学に通うグエン・バン・カインさん(1996年生まれ)は6月5日、同省司法局で自身の司法履歴書を請求したところ、違法賭博の罪で2016年1月15日に東北部地方クアンニン省人民裁判所から判決第11号/2018/HSST号により執行猶予付き禁固9か月の有罪判決を受けた旨が記載されていた。
これまでに逮捕されたことはもちろん、クアンニン省を訪れたことさえないカインさんは、身に覚えのない犯罪歴に憤りを感じずにはいられなかった。
カインさんの訴えを受けてビンフック省司法局は同日、国家司法履歴センターへ事実確認を指示した。6月16日になっても公安省はまだ確認できていないと回答し、翌17日にビンフック省司法局はカインさんに対して回答が遅れていることについて書面で謝罪した。
そして7月8日になり、国家司法履歴センターは有罪判決を取り消すとする情報は得ていないとして、「2018年1月15日、クアンニン省人民裁判所は賭博の罪で判決第11号/STにより執行猶予付き禁固9か月の有罪判決を下した」と記載された文書を交付した。これに基づいて、翌9日にビンフック省司法局は再び有罪判決が記載された司法履歴書をカインさんに発行したという。
そこでカインさんは同省司法局へ行き、司法履歴書の記載事項は全くの誤りであるとして、事実確認を訴えた。すると国家司法履歴センターは11日にカインさんに対して「グエン・バン・カインに前科なし」と文書で回答したのだ。今回の誤植はセンターの不手際によるものだったが、現在までに同センターからの謝罪はないという。