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南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市は、同市の旧市街に架かる来遠橋(Cau Lai Vien、別称:日本橋、橋寺)の改修案を策定しており、2020年年初にも改修に着手する。予算は150億~200億VND(約7000~9300万円)の見通しだ。
クアンナム省人民委員会はこのほど、ホイアン市が投資主としてコンサルタントを選出し、同橋の修復・改修・保存案を策定することに同意した。ホイアン市は10月31日までに改修方法や投資方針の決定、調査、書類の作成などを完了し、クアンナム省および文化スポーツ観光省に提出する予定だ。
ホイアン市は16世紀から19世紀まで港町として海外との貿易で栄え、多くの日本人が住んでいた。来遠橋は、16世紀末に日本人が架けたもので、当時の日本人街と中華街を結んでいたとされる。橋は幅3m、長さ18mの瓦屋根付きの太鼓橋で、日本人の商人たちがお金を出し合って建設した。
同橋は1990年に国家級歴史文化遺跡に認定され、ホイアン市のシンボルとなっているが、老朽化が進んでおり、改修が急務となっている。こうした中、ホイアン市は5月末から同橋に立ち入れる観光客の数を1度に20人までと制限している。