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保健省はこのほど、ホーチミン市のフンブオン病院に対して人道目的の代理出産の実施を許可した。これにより、代理出産の認定病院は国内5か所となった。
フンブオン病院は7月に新ビルを完成させ、同月から代理出産を希望する患者の受け入れを開始する。
代理出産の実施が認められている病院は、フンブオン病院のほか、◇ツーズー病院(ホーチミン市)、◇ミードゥック病院(同)、◇中央産婦人科病院(ハノイ市)、◇フエ中央病院(北中部地方トゥアティエン・フエ省)がある。
保健省によると、全国における不妊夫婦は約100万カップルに上り、増加傾向にある。
代理出産の規定によると、代理母に妊娠・出産を依頼する不妊夫婦は、◇女性が不妊治療などを受けても妊娠・出産できないこと、◇夫婦共に子供が1人もいないこと、◇医療・法律・心理に関するカウンセリングを受けたことがある、などの条件を満たしていなければならない。
また、代理母は、夫婦のいずれかの家族・親族(姉妹または従姉妹など)であることや、出産経験があることなどの条件を満たさなければならない。また、代理母1人につき代理出産は1回のみに限られる。
なお、ベトナムでは代理出産が法律で禁止されていたが、2014年6月に国会で可決された改正婚姻家族法で、女性が妊娠・出産できない場合の「人道目的」のみで認められることになった。