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14日午前、ベトナム人民軍の空軍士官学校の練習機「IAK-52」が南中部沿岸地方カインホア省カムラム郡スオイタン村のスオイザウ湖近くに墜落して炎上した。この事故で練習機に搭乗していたパイロット2名が死亡したが、墜落地点が居住区から離れた場所だったため、村民に怪我人は出なかった。
墜落した練習機は午前9時10分ごろに飛行練習を実施。その後、帰還途中の9時35分ごろに連絡が途絶えており、何らかのトラブルを起こして墜落したと見られる。駆け付けた消防隊が消火活動を行ったが、パイロット2名は病院への搬送途中で死亡が確認された。死亡したのは、いずれも第920連隊所属のレ・スアン・チュオン大尉(第1パイロット部隊編隊長)とダオ・バン・ロン軍曹(練習生)。
事故当時、墜落現場から1kmあまり離れたところにいたという村民は、「大きな爆発音がして、空高く黒煙があがった。パラシュートで脱出したと見られる一人のパイロットが飛行機から100m程離れたところにぐったりと倒れていて、そのまま救急車で運ばれていった」と語った。
国防省は、空軍と関連機関が協力して事故原因を究明するよう指示するとともに、犠牲となったパイロット2名に哀悼の意を示し、遺族のもとを早急に訪問して必要な対応を取るよう要請した。
なお、墜落現場となった地区では、2000年8月と2004年3月にも同型の練習機が墜落しているという。