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南中部高原地方ダクノン省警察は6日、記者会見を開き、偽ガソリン密造ルートを摘発したことを明らかにした。
同省警察はテト(旧正月)の時期に省内のガソリンスタンドで偽ガソリンが販売されているのを発見し、捜査に乗り出した。捜査の段階で、偽ガソリンが同省だけでなく複数の省・市で販売されていることが分かったため、公安省に報告して協力を求めた。
警察は5月28日から6月2日にかけて、ホーチミン市、メコンデルタ地方カントー市、同ハウザン省、同ソクチャン省にある密造ルートの拠点6か所の立ち入り検査を実施した。
検査では、各種溶液320万L(うち偽ガソリン210万L)、船3隻、ガソリンタンカー6台、ポンプ5台、着色料50kgなどの証拠物件を発見・押収した。
鑑定で、この偽ガソリンは粗悪で車両のエンジンを故障させる恐れがあるとの結果が出ている。実際に、問題の偽ガソリンを使用した複数の車両が炎上したことが確認されている。
この密造ルートは毎月、約600万Lの偽ガソリンを市場に供給していたとされる。同ルートの元締めは、ミーフン一人有限会社(My Hung、ソクチャン省)のチン・スオン会長 兼 社長(男・50歳)。
ダクノン省人民検察院はこれまでに、スオン容疑者を含め、同ルートに関与し「偽造品の製造販売容疑」を持たれている容疑者23人を起訴した。