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カンボジア当局はこのほど、2017年から現在までの間に、「規定に反し誤って交付されたため」として同国に在住する越僑(在外ベトナム人)など6万8801人の身分証明書類を回収したと発表した。
身分証明書類には、戸籍謄本、居住証明書、出生届、婚姻届、身分証明書、パスポートなどが含まれる。
身分証明書類を回収されたのは9か国の人々だが、その大半はベトナム国籍を有さずカンボジアで生まれたベトナム系の人々で、カンボジアで生まれ育ち、母語もクメール語という人が多い。
カンボジアは2017年、不法滞在者に対する取り締まりを強化する旨の新規定の施行に伴い、規定に反し誤って交付された身分証明書の回収を開始した。
回収作業は2019年6月30日に終了するが、同事業を担当するカンボジア内務省の責任者は、「事業終了後も移民活動をしっかりと監視する」と発表した。
身分証明書類の回収にあたり同国当局は、対象者に身分証明書類を交付した幹部らについても厳格に処分する方針を示すとともに、対象者を強制送還することなく、不法滞在者向けの書類を発行するとした。