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グエン・スアン・クオン農業農村開発相は5月31日の国会で、アフリカ豚コレラ(ASF)の被害状況とその対策について報告した。
報告によると、ASFはこれまでにベトナム全国48省・市の3000郡・区以上の3000村・街区以上で発生し、感染・殺処分された豚は全国で飼育されている豚の約6.5%にあたる200万頭(11万7000t)に達した。
クオン氏は、「養豚産業の国内総生産(GDP)は94兆VND(約4500億円)で、農業のGDPの約10%近くを占め、小規模養豚農家240万世帯と大規模養豚農家1万世帯の生計がかかっている。また、ベトナム人の食肉消費構成比率をみても豚肉が70%と圧倒的な割合を占めている」とコメントした。
同氏はこれを踏まえ、豚肉市場を安定させて国民の信頼を得るため、ASF予防の情報周知を図ると共に、ASFに感染していない豚の消費を支援することの必要性を強調した。
なお、豚肉不足を防ぐために、商工省は冷凍豚肉を備蓄する考えだ。関連機関もASFワクチンの研究開発を急いでいる。