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北中部地方クアンビン省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園にある世界最大級のソンドン洞窟の容積が、これまで発表されていた3850万m3より160万m3大きいことが分かった。英国洞窟研究協会(BCRA)などが4月初旬に行った洞窟内の川の潜水調査で、ソンドン洞窟がトゥン洞窟とつながっていることを発見した。
潜水チームは深さ77m地点まで潜ったが、ボンベの酸素が足りなくなって引き返した。専門家らは、水路の深さは120m~1kmに達する可能性があるとしている。ソンドン洞窟が別の洞窟と水路でつながっていることは予想されていたが、地下深くに巨大な洞窟があることは分かっていなかった。
英国人洞窟専門家のハワード・リンバート氏は米国のニュース専門放送局CNNのインタビューで、「次回の潜水調査では120~200mの深さまで潜れる準備をしていく。今後も興味深い発見が期待できる」と語った。
ソンドン洞窟の探検ツアーを運営するチュアメーダット社(オサリス=Oxalis)の代表は、「次回の調査は2020年4月を予定している。水量が比較的少なく、通常より透明度が高い時期に当たるためだ」と明らかにした。