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公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は18日、携帯電話小売チェーン「ニャットクオン・モバイル(Nhat Cuong Mobile)」を運営するニャットクオン貿易・技術サービス(Nhat Cuong Trading & Technical Services)のブイ・クアン・フイ社長(男・45歳、ハノイ市在住)の国内指名手配を発表した。
さらに、国際刑事警察機構(インターポール)にも通報して協力を求め、国際指名手配のための手続きを行っている。
フイ容疑者は密輸・密売と脱税の容疑を持たれている。警察が9日に店舗の立ち入り検査を実施し、14日に同容疑者が逮捕されたと一部で報じられたが、これは誤報だったことが分かった。
今回の事件について、公安省戦略院の元院長レ・バン・クオン少将は、「大物から保護を受けていたのではないか」とコメントした。
また、ルウ・ビン・ニュオン国会議員も、「(同容疑者が逃走したことは)偶然ではない。警察の業務として、こうした事件では逮捕前から秘密裏に容疑者を厳しく監視するが、今回の事件では容疑者がすんなりと行方をくらました。何者かが情報を漏洩した可能性が高い」と指摘した。
同社はハノイ市で「ニャットクオン・モバイル」9店舗を展開している。同容疑者はニャットクオン・ソフトウェア(Nhat Cuong Software)の法的代表でもある。
ニャットクオン・ソフトウェアは2016年の設立。実績がほとんどないにもかかわらず、市民データベースやオンライン公共サービスのほか、教育管理システム、医療施設管理システム、市民医療記録データ管理システム、監視カメラなど、ハノイ市の数多くの電子政府事業を手掛けた。しかし、同社の開発した商品はトラブルが頻繁に発生し、品質が低いと指摘されている。