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メコンデルタ地方ハウザン省農業農村開発局は13日、同省でアフリカ豚コレラ(ASF)の感染が確認されたと発表した。メコンデルタ地方でASF感染が確認されたのはこれが初めて。
ASFの感染が確認されたのは、ビトゥイ郡にある養豚農家2世帯。地元当局は更なる感染拡大を防ぐべく、ASFに感染した68頭の豚を殺処分したほか、養豚施設から半径3km圏内の消毒を行うなどして対策に取り組んでいる。
ハウザン省における豚の頭数は約16万頭で、小規模な養豚農家1万5000世帯で飼育されている。
なお、ベトナムでは紅河デルタ地方フンイエン省で最初にASF感染が確認されて以来、北部~北中部地方を中心に感染が拡大。一部地域では新たな感染が30日以上確認されておらず終息しているが、5月に入ってからは東南部地方のドンナイ省とビンフオック省でもASFが発生した。
12日までのデータでは、ベトナム全国29省・市の204郡、2296村でASFが発生し、感染・殺処分された豚は全国で飼育されている豚の約4%にあたる122万0488頭に上ったという。