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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年2月13日に滞在先のマレーシアで殺害された事件で、同事件の実行犯として逮捕・起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン被告が5月3日に釈放される見通しだ。
ベトナム現地紙によると、フオン被告はマレーシア現地時間5月3日午前9時ごろに釈放され、マレーシアの出入国当局の事務所に向かうとみられる。その後、空港で諸手続きを行い、同日夜21時30分ごろにハノイ市に到着する見通し。
フオン被告は同事件で、インドネシア人のシティ・アイシャ氏(女性・26歳)とともに殺人罪で逮捕・起訴されていたが、3月11日にアイシャ氏は起訴を取り下げられ釈放された。マレーシア検察は4月1日の公判でフオン被告についても殺人罪から罪状の軽い「危険物による傷害罪」へと訴因変更し、禁固3年4か月を言い渡した。
ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は、当局およびベトナム弁護士連合会、駐マレーシア・ベトナム大使館が協力してフオン被告の帰国と家族との再会に向けた諸手続きを進めていることを明らかにした。
現地紙によると、4月1日の時点で携帯電話やパスポートなどのフオン被告の貴重品はベトナム側に返却されたという。フオン被告の父親であるドアン・バン・タインさんは、「車を手配して家族でハノイ市まで出迎えに行く」と話している。