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早くも猛暑続きのベトナムだが、20日に北中部地方ハティン省フオンケー郡で43.4度を観測しベトナムでの観測史上最高気温を記録したと、米国ワシントンポストが報じた。この気温はフランスの気象機関メテオフランス(MeteoFrance)の気象予報士エティエンヌ・カピキアン(Etienne Kapikian)氏が記録したという。
気温43度はチョコレートが溶け出し、屋外に駐車した自動車の車内の温度を60度まで上昇させる可能性がある高温だ。
連日の猛暑で同省のキーソン郡やトゥオンズオン郡、アインソン郡など山岳部では井戸水が枯渇している。これらの地域では子供たちを連れて小川や洞窟へ避暑に行く人々も多いという。同省産科小児病院では、猛暑により乳幼児の疾病が急増しており、1日1000人前後の乳幼児が受診している。
猛暑は南部地方を中心に続いており、気温32~37度で推移している。南中部沿岸地方ダナン市で37.7度、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市で40.5度を記録した。
先週末からインドシナ半島でも今年初めてとなる高気温を記録しており、タイでは北部地方・中部地方・北東部地方で39~44度、カンボジアでは36~39度で推移しており政府が高温警報を発令している。
ベトナム水文気象予報センターの予報によれば、低気圧に向かって強い南西の風が吹くことによりこの先数日間は高気温が続くとみられている。今後28日にかけて南部地方で35~38度、一部地域では38~39度になる見込みで、北西部地方および中部地方では40度に達する可能性があり、ゲアン省トゥオンズオン郡とハティン省フオンケー郡の予想最高気温は41度となっている。