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焼却代替のための世界連合(Global Alliance for Incinerator Alternatives=GAIA)と国際環境NGOグリーンピース(Greenpeace)・東アジアは23日、中国が廃材の輸入を禁止した後のアジアにおける廃材輸入状況に関する報告書を発表した。
それによると、中国が2017年末までに廃プラスチックの輸入を禁止する措置を発表したことを受けて、2017年半ばから2018年初頭にかけて、タイ、マレーシア、ベトナムの3か国のプラスチック廃材の輸入量が増加した。ベトナムでは2017年11月に10万t余りのピークを記録したが、その後は減少し2018年12月には1万6000tとなった。
2018年12月までにベトナムに輸入された廃材の輸入元は日本が最も多く、次いで米国、ドイツ、英国、韓国の順。廃材を輸入しているタイも、ベトナムへの廃材輸出国に名を連ねている。グリーンピースは、ベトナム政府の廃材輸入に対する管理強化措置が輸入量の減少に貢献したと評価している。
仏AFP通信によると、中国に代わる廃材輸入国になったのはマレーシアで、2018年の輸入量は2016年の3倍に相当する86万tに上った。同国では、環境基準未達や違法なごみ処理施設が増加し、社会問題化している。