(C) thanhnien |
エクシムバンク[EIB](Eximbank)ホーチミン支店の元副支店長が顧客の預金を横領し海外に逃亡した事件の控訴審の裁判で、ホーチミン市上級人民裁判所は19日、被害者の立場を支持する判決を下した。
この事件は、同支店の元副支店長だったレ・グエン・フン被告が2012年から2017年にかけて地場大手エビ加工企業ミンフー水産グループ[MPC](Minh Phu Seafood)の筆頭株主で副社長であるチュー・ティ・ビン女史の預金を横領し、その後海外に逃亡したというもの。
ホーチミン市人民裁判所は第一審で、EIBに対してビン女史への預金の元本と利息の支払いを命じる判決を下した。同行は2018年8月、法人として責任を負い、ビン女史に元本2450億VND(約11億7000万円)を仮に払い戻した。ビン女史は払い戻しを受けた後、以前と同様に同支店に預金していたが、EIBの控訴を受けて同行から預金を引き出した。
利息の支払いについて、EIBは「ビン女史にも非があった」として普通預金金利の適用を主張しているが、双方の意見の食い違いが存在しているため、EIBはビン女史に利息を支払っていない。
これについてホーチミン市上級人民裁判所は、ビン女史には非がなかったとの判断を示し、EIBに対してベトナム国家銀行(中央銀行)の規定に従い利息を支払うよう命じた。
これにより、EIBはビン女史に対して追加で1150億VND(約5億5000万円)の利息を支払わなければならない。