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自動車・バイクの洗車・修理施設、病院、診療所、レストラン、ホテルといった施設から出る排水に対する環境保護料が、水道1m3の販売価格の15%に引き上げられる可能性がある。現行規定ではこうした施設と個人の生活廃水のいずれも水道1m3の販売価格の10%となっている。
この内容は、排水に対する環境保護料について定めた政令第154号/2016/ND-CPに替わる草案に盛り込まれているもので、財政省が意見聴取を行っている。
環境保護料を引き上げる理由は、こうした施設から出る排水の環境汚染度が個人や世帯の生活排水よりも高いことから、現在のように全ての排水について同じ環境保護料を徴収することは不公平だという意見が広がっているためだ。
財政省は以下の2つの方案について意見聴取を行っている。
◇第1案:現行の環境保護料(水道1m3の販売価格の10%)で据え置くが、より高い水準を適用する場合については各省・市の人民評議会が地域の実情に応じて適切な水準を決定する。
◇第2案:生活排水に対する環境保護料は現行と同じ水道1m3の販売価格の10%とするが、上記の施設から出る排水に対しては15%とする。より高い水準を適用する場合については各省・市の人民評議会が地域の実情に応じて適切な水準を決定する。
財政省によると、2016年に徴収した生活排水に対する環境保護料の総額は1兆2870億VND(約62億円)で、2017年は2兆1020億VND(約100億円)だった。