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ここ数か月にわたり、南中部沿岸地方ダナン市リエンチエウ区トンドゥックタン通りのある一角に、地元の物乞い苦学生やバイクタクシーの運転手らがこぞって通っている。有志が開いている無料の青空散髪屋に来ているのだ。
同市タインケー区で理容室を商うグエン・ミン・ブオンさん(25歳)は毎月数回、店を閉めて10人ほどの理容師と共にリエンチエウ通りにあるクアンミン寺の門前で無料の散髪サービスを提供している。
常連たちがこの青空散髪屋で気に入っているのは、何よりも熱心で愛嬌のある若い理容師たちのサービスの姿勢だ。営業日には1日40~60人の客が訪れる盛況ぶりで、順番待ちで歩道が埋まるほど。活動に参加している理容師たちはみんな若く流行りに理解があるため、好みの髪型にしてもらえると学生客からの評判も上々だ。
理容師たちは散髪中も手を動かしながらにこやかに客とおしゃべりをする。暑い日には、順番待ちの客用に冷たいお茶と果物までサービスする気遣いようだ。
「私たちは決して無料で散髪しているわけではないんですよ。お客様は神様ですから、お代のかわりに笑顔をいただいています」とブオンさんは語る。