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政府傘下ベトナム社会保険機関(Vietnam Social Security=VSS)はこのほど、電子医療保険カードの発行・管理・使用に関する政策草案の策定を完了した。同機関によると、2020年に電子医療保険カードを発行する予定だという。
電子医療保険カードに記載する内容はこれまでの医療保険カードとほぼ変わらず、医療保険コード、氏名、生年月日、カード発行日となる。このほか、性別や住所、診療履歴などの情報はデータベースで管理され、加入者は医療機関にかかる際に身分証明書を提示しなくても指紋や顔認識などの生体認証で本人確認が可能となる。
また同機関は、人々に電子医療保険カードに関する理解を深めてもらうため、カードのメリットや利用方法について広報するなど加入者に対する支援措置を講じるほか、いくつかの医療機関で試験的に電子医療保険カードへの移行を実施していく。
電子医療保険カードへの移行は、VSSおよび医療機関、また医療保険加入者のいずれにも大きなメリットがあるだけでなく、診療履歴などもデータベースで管理されるため、医療機関や加入者による不正の防止にもつながるものと期待されている。