(C) vnexpress.net 写真の拡大. |
目に鮮やかな赤い皮が特徴の宮崎県産アップルマンゴーの持ち込み輸入が昨年からハノイ市やホーチミン市で活発化し、高額取引されている。1個あたり平均で400gのマンゴーはおよそ120万VND(約5770円)で販売されており、1kg当たりでは300万VND(約1万4400円)になる計算だ。
マンゴーの旬は4月~8月で、昨年の旬には1kg当たり150万VND(約7200円)で売られていたが、現在輸入されているのは初物であるのに加えて最高等級品であるため価格帯が高くなっている。また、日本でも仕入れ値が高く、完熟マンゴーは日持ちしないことから、予約を受けてから仕入れるため1度に輸入する個数も限られている。
ホーチミン市の販売元は、前回マンゴーを仕入れた際に店頭で実物を陳列し宣伝するつもりだったのが、空港に降り立つ前に売り切れ御免となったという。日本で9個入り1ケースで販売されているため、予約が1ケース分入った段階で仕入れている。
2014年には宮崎県産マンゴーの中でも最高級品ブランド「太陽のタマゴ」の初競りで2個入り1ケース(1kg)が過去最高値の30万円で落札されて以降、同ブランドの取引価格は上昇を続け、2017年の初競りの落札価格は40万円と高値の記録を更新した。
宮崎県では1980年からアップルマンゴーが栽培されるようになり、1998年にはブランド価値の確立を目指して重さや糖度、形状など樹上完熟のマンゴーの品質基準を設けた。そして、厳しい基準を満たしたアップルマンゴーのみに「太陽のタマゴ」の商標がつけられる。