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ホーチミン市人民委員会は20日、1区中心部の歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りとレロイ(Le Loi)通りが交差するロータリー跡地に、音楽に合わせて光と水が変化する音楽噴水を建設することを承認した。噴水建設は2つの通りにおける空間装飾プロジェクトの一環で施工される。
噴水は同市の発展を目指す団結力をイメージして設計されている。円形の噴水の中央には蓮の花の形をしたガラスのモニュメントが置かれ、円の縁の噴水口から蓮の花に向かって水が放水される。噴水の高さは故ホー・チ・ミン主席像をサイゴン川の方から見る際に妨げにならないように設計され、噴水の周囲に配置される石のベンチのデザインや色調も人民委員会や市民劇場の景観に配慮した造りとなっている。
元々グエンフエ通りとレロイ通りが交差するロータリーには柳の木で囲まれた噴水があり、研究者によればこのロータリーは同市で最古のものだったという。かつては背の高い八角形のガゼボ(あずまや)が建っており、毎週土曜日の夕方になると軍人が民衆のために楽器演奏していたという。その後は交通用のロータリーに改修されたが、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の建設のため2014年7月に取り壊された。
音楽噴水のほか、同市は今後メトロと連携し公共スペースを利用したイベントが開催しやすいよう市民劇場前の広場の改修工事を行い、2019年4-6月期の完成を見込んでいる。また、メトロ1号線の同市への引き渡し後はレロイ通りをはじめベンタイン市場広場や9月23日公園、ハムギー(Ham Nghi)通り、トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りも順次改修される予定。