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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年2月13日に滞在先のマレーシアで殺害された事件で、マレーシアのトミー・トーマス司法長官は14日午前、同事件の実行犯として逮捕・起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン被告の起訴取り下げ要請を却下し、裁判を継続することを決めた。フオン被告の裁判は4月1日に再開される。
これに先立つ11日、マレーシア検察はフオン被告とともに逮捕・起訴されていたインドネシア人のシティ・アイシャ氏(女性・26歳)に対する殺人罪での起訴を取り下げた。同日、アイシャ氏は釈放された。
フオン被告は、11日の公判で初めての被告人質問が行われ法廷で供述する予定だったが、被告人質問を前にアイシャ氏のみが起訴を取り下げられたことで大きなショックを受け、弁護士の要請により被告人質問も延期された。
これを受けて、ファム・ビン・ミン副首相 兼 外相は12日午後、マレーシアのサイフディン・アブドゥッラー外務大臣と電話会談を行い、フオン被告に関して公正な裁判の実施と被告の釈放を要請していた。
また同日午後、レ・タイン・ロン司法相もトミー・トーマス司法長官に対し、公正な裁判の実施と被告の釈放を要請した。