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韓国法務部は4日から韓国語を学ぶ目的で同国の大学に通う外国人留学生に対するビザ規制を強化した。これは、ベトナム人を中心とする留学生のビザの悪用が背景にあると見られる。
旧規定では、ベトナム人留学生に求められる預金残高証明の記載額は9000USD(約101万円)以上で、特別な管理の規則も無かった。しかし、今回の規制強化により、預金残高証明の記載額は1万USD(約112万円)以上に引き上げられた。
さらに、この資金は特別な口座で管理されことになり、引き出しについても6か月毎に最大4400USD(約49万円)までという制限が設けられた。これは留学生がビザ取得後、斡旋業者に一括で斡旋料を支払うことを防ぐ狙いがある。
同国当局が規制を強化した背景には、韓国語を学ぶ目的のビザ(D-4)を悪用して入国し、不法就労をする外国人が急増していることがある。
韓国法務部によると、D-4ビザを利用した不法滞在者数は2015年の4294人から2018年にその2.9倍に当たる1万2526人へと大幅に増加した。このうち、ベトナム人が全体の70%を占めたという。