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国民経済大学公共政策管理研究所副所長であるグエン・ベト・クオン博士が発表した、ベトナムにおける1世帯あたりのお寺参りへの年間支出額に関する統計によると、南中部沿岸地方ダナン市が130万VND(約6300円)で、省・市別の1位だった。
ダナン市に続いて、東北部地方クアンニン省、ハノイ市、ホーチミン市、南中部沿岸地方ビントゥアン省などが続く。
年間支出額が最も少ないのはメコンデルタ地方カマウ省で、15万6000VND(約760円)。このほか、東北部地方カオバン省と西北部地方ソンラ省も20万VND(約970円)未満で低い水準だった。
クオン博士によると、各省・市の所得水準が高ければ高いほどお寺参りへの支出額も高い傾向があるという。
ただし例外もあり、東南部地方ビンズオン省は1人当たり国内総生産(GDP)がホーチミン市に次いで2位に立っているが、お寺参りへの支出額は比較的低い水準にある。その理由として、同省には他の省・市から移り住んできた若い労働者が多いことが挙げられている。
一方、南中部沿岸地方クアンナム省や同ビントゥアン省は、所得がほぼ同等の各省・市に比べてお寺参りへの支出額が多くなっている。
なお、この統計は、統計総局(GSO)が2012年、2014年、2016年に発表した各省・市の世帯の生活水準調査結果に基づき計算された。