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日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前、ベトナムの「マイクロドラゴン(MicroDragon)」を含む超小型衛星7基を搭載したイプシロンロケット4号機を、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げ、全ての衛星を予定の軌道に投入することに成功した。
マイクロドラゴンは、ベトナム国家宇宙センター(Vietnam National Space Center=VNSC)のプロジェクトで、2013~2017年にかけて東京大学や慶応大学など日本の5か所の大学や研究所で学んだ同センターの研究者36人が開発した。
マイクロドラゴンには、液晶波長可変フィルタ(LCTF)カメラが2台搭載されており、地上分解能78mを有する。海域観測衛星で、水質の評価や水産資源の位置の特定、海域で生じる現象の観察などを行って水産業の発展に資することを目的としている。
ベトナムは2013年に重量1kgの超小型衛星「ピコドラゴン(PicoDragon)」の製造に成功し、同年11月から運用している。現在、重量10kgの「ナノドラゴン(NanoDragon)」を開発中だ。また、今後5年以内に重量600kgの「ロータサット-1(LOTUSat-1)」と「ロータサット-2(LOTUSat-2)」の製造を目指している。