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台湾でベトナム人観光客152人が行方をくらましていたことが明らかになった。
台湾はベトナム人観光客の誘致を目的として、「指定された台湾の旅行会社が受け入れること」など一定の条件を満たしたベトナム人に対して、財務能力を証明する書類の提出が求められない電子ビザを適用しているが、152人はこの措置を利用して同国に入国し、姿を消した。
4グループに分かれたベトナム人観光客153人は、ベトナムの旅行会社インターナショナル・ホリデーズ・トレーディング・トラベル(International Holidays Trading Travel)の手配のもと、21日と23日の両日に台湾の高雄、桃園、台南の空港3か所にそれぞれ到着し、その後153人中152人が姿をくらました。
ベトナム人らを受け入れた台湾の旅行会社ETホリデー(ETholiday)は「計画を見抜くことができなかった」として、ベトナム人らに手を貸したことを否定している。
これまでにも台湾でのベトナム人観光客の逃走事件はしばしば発生しているが、行方不明になる人数は毎回数人程度だった。152人という大人数での集団逃走の今回の事件は台湾に大きな打撃を与えている。
台湾出入国管理機関は特捜部を発足し、警察と協力してベトナム人らの行方を追っている。今回の事件を受けて、台湾当局はインターナショナル・ホリデーズ・トレーディング・トラベルの手配するベトナム人観光客に対する電子ビザの発給を一時停止している。