(C) vnexpress, ビン被告 写真の拡大. |
ホーチミン市人民裁判所は20日、ドンアバンク(東亜銀行、Dong A Bank)における規定違反事件で2016年12月に逮捕された同行の元副会長 兼 頭取チャン・フオン・ビン被告(男・59歳)らに対する判決を下した。
それによると、ビン被告は「経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした罪」で禁錮30年、「信頼を悪用し資産を横領した罪」で終身刑を言い渡された。
ビン被告の支援を受けて同行の資産を横領し、「信頼を悪用し資産を横領した罪」に問われていた不動産業界の大富豪ファン・バン・アイン・ブー被告(男・43歳)は禁錮17年の判決を言い渡された。
また、同事件に関与したドンアバンク元幹部ら24人は執行猶予付き禁錮2年~禁錮30年の判決を言い渡されている。
ビン被告の指導のもと、ドンアバンク元幹部らは利息の不正支払いや、違法ゴールド輸出、違法外貨販売、ドンアバンクの資産の横領などを行ったとされる。これらの行為は、ドンアバンクに3兆6080億VND(約177億円)の損失をもたらした。
中でも、ブー被告が会長を務めたバックナム79建設(Xay dung Bac Nam 79)は、ビン被告の支援のもとドンアバンクの資金でドンアバンク株を購入し、ブー被告も個人としてドンアバンクから資金を借り入れたまま返済していない。
ブー被告が同行の資金で入手した1340万USD(約15億円)の使い道については、同被告が供述をしていないため、裁判所は捜査当局に対して更なる捜査を求めた。
なお、ブー被告はこれに先立つ7月、国家機密情報漏えい事件でハノイ市人民裁判から禁錮9年の判決を言い渡されている。同事件に関連して、公安省の複数の元高官も処分を受けている。