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エクシムバンク[EIB](Eximbank)ホーチミン支店の元副支店長が顧客の預金を横領し海外に逃亡した事件の裁判で、EIBは11月23日の第一審の判決を控訴した。
EIBは、裁判の前には「判決を受け止めて控訴する構えはない」としていたが、判決を受けた後、「正当な権利を利用したい」として控訴を決定した。
この事件は、同支店の元副支店長だったレ・グエン・フン被告が地場大手エビ加工企業ミンフー水産グループ[MPC](Minh Phu Seafood)の筆頭株主で副社長であるチュー・ティ・ビン女史の預金を横領し海外に逃亡したというもの。
ホーチミン市人民裁判所は第一審で、裁判に出頭した同行元従業員の被告6人に執行猶予付き2年~禁固4年6か月の判決を言い渡したほか、EIBに対してビン女史への預金の元本と利息の支払いを命じる判決を下した。フン被告は引き続き指名手配されている。
EIBはこれに先立つ8月、ビン女史に元本2450億VND(約12億円)を仮に払い戻した。ビン女史は払い戻しを受けた後、以前と同様に同支店に預金していたが、EIBの控訴を受けて「約束を守らず信頼できない」として同行から預金を引き出したほか、MPCの取引銀行を同行以外の銀行に切り替えることを明らかにした。