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ベトナムのとあるユーチューバー(YouTuber)が、ユーチューブ(YouTube)にネコを丸焼きにして食べている動画を投稿したことで、ネット民から批判が殺到している。この動画は既に削除されているが、一時は動画の評価が4500件、シェアの数が1万4800件に上った。
事の発端は、ペットの里親を支援する「ハノイペットアドーション(Hanoi Pet Adotion)」のファンページが、ネコを丸焼きにして食べるユーチューバーの動画について言及したことに始まる。動画はユーチューブのチャンネル「Hau Cao TV」に投稿されたもので、チャンネル登録者数は10万人に上る。
ハノイペットアドーションのファンページによると、このチャンネルの動画にはワシに死んだ鶏を貪らせる様子や、複数のネコや犬に共食いさせる様子、生きているウズラの羽をむしる様子など、動物を虐待する卑劣な行為が撮影されているという。
これらの動画について、ネット上では卑劣な行為で金を稼ぐ奴はあり得ない、子供たちに悪影響だ、ベトナムのユーチューバーの恥だなどのコメントが寄せられた。ネットからの猛烈批判を受けて、この動画を投稿したユーチューバーのハウ氏は問題の動画を削除するとともに、動物に対する誤った行為をしたとして視聴者に対して謝罪する動画を投稿した。
謝罪動画の中でハウ氏は、「これまでのことについて皆さんに申し訳なく思います。現在はプライベートの生活にも圧力をかけられ、これからどうしていけばよいか分かりません。暮らしの中で誰しも過ちを犯します。どうか私を許してください」と述べているが、この謝罪動画に対しても、誠意が感じられない、何が誤りだったのかを述べず自分の苦労を語っているだけなどの批判が集まっている。
ベトナムのユーチューブで投稿された動画が物議を呼ぶのはこれが初めてではない。2017年初めには、大人が人気ヒーローのコスチュームを着て奇怪な行動を取る様子を撮影した動画のチャンネル「Spiderman Frozen Marvel Superhero Real Life」が、ベトナムの保護者らから苦情を受け、チャンネル管理者がベトナムのチャンネル登録者をブロックすることになったケースもある。このチャンネルとチャンネルを提供したネットワークはベトナム当局からそれぞれ、3000万VND(約14万7000円)と2000万VND(約9万8000円)の罰金を科された。
このほか、現在ベトナムでは、24時間犬になりきって行動する様子を撮影した動画のチャンネル「thu thach lam cho 24h」や、トイレットペーパーを食べる動画などにも視聴者から批判コメントが寄せられている。
なお、ネコ肉を食べる動画に関する一連の騒動について、ユーチューブのベトナム代表からのコメントは出ていない。