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ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)における違反事件で、公安省は29日、銀行活動に関する規定および銀行業務に関連するその他の活動に関する規定に違反した容疑で、同行の元会長チャン・バック・ハー容疑者(男・62歳)を逮捕したことを明らかにした。
同容疑が持たれている元副頭取のチャン・ルック・ラン容疑者、BIDV元ハティン支店長のキエウ・ディン・ホア容疑者も逮捕され、別の上級幹部1人も居住地から出ることを禁止されている。
この事件は、BIDVが元会長であるハー容疑者の指導のもと、ベトナム建設銀行(Vietnam Construction Bank=VNCB)の元会長ファム・コン・ザイン被告(男・53歳)のペーパーカンパニーに対して4兆7000億VND(約230億円)の不正融資を行い、BIDVに被害をもたらしたというもの。
BIDVは2018年9月末現在、資産規模で最大の商業銀行で、国の保有率が95%となっている。
同事件に関連して、ベトナム国家銀行(中央銀行)は、「BIDVは中央銀行の指導のもと、以前から資金回収を含めて対策に取り組んでいるため、同事件は同行の活動に影響しない」とし、「預金者の権利を保護する」と明言した。
ハー容疑者はVNCBにおける違反事件で関連者として召喚されたにもかかわらず、2018年年初に「治療を受ける」として出国して以降、帰国しないままとなっていた。同容疑者は共産党中央検査委員会の決定により既に党除名処分を受けている。