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情報通信省傘下で携帯通信大手のモビフォン(MobiFone)が、デジタルテレビ放送サービスを提供する地場オーディオ・ビジュアル・グローバル(Audio Visual Global=AVG)株95%を購入し多額の公的資産損失をもたらした汚職事件に関連して、共産党書記局は27日、同事件に関与した元党中央執行委員・元計画投資相のブイ・クアン・ビン氏にけん責処分を科すことを決定した。
ビン氏は2015年11月、当時の首相グエン・タン・ズン氏に対して同取引の原則承認を提案する公文書に署名し、計画投資相の責任を果たさなかったとされる。
同取引について異論があったことを受けて、ビン氏は情報通信省に対して取引の中止を要請したが、情報通信省は既に取引の実行を決定していた。同氏は違反を認めるとともに、教訓として真摯に受け止め、処分も受け入れる姿勢を示した。
同事件は、AVGが企業価値評価で大幅に水増しされ、モビフォンが同社株95%を実質的な価値を大きく上回る8兆8898億VND(約440億円)で購入したというもの。
グエン・フー・チョン共産党書記長が非常に深刻な汚職事件として買収の取り下げを指導したことを受けて、モビフォンにAVG株を売却した者はこれまでにモビフォンから受け取った資金の全てを払い戻している。