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ベトナム国防省と米国国際開発庁(USAID)は7日、ベトナム戦争によるダイオキシン汚染が最も深刻な地域の1つである南中部沿岸地方ダナン市ダナン国際空港の用地13.7haでの汚染除去作業を完了し、同用地をベトナム当局に引き渡した。
これに先立ち、2017年5月に処理後の用地6haが、同年8月にはさらに12.7haが引き渡されている。3期で合わせて汚染土壌9万m3を処理し、汚染度の低い土壌5万m3を安全に隔離した。
ダイオキシン除染済みの用地では、新たに誘導路や駐機場を建設し、同空港の拡張を行う。同空港のダイオキシン汚染除去プロジェクトは2012年8月に着手し、支援総額は1億1000万USD(約124億円)だった。
国防省は5月、USAIDとの間で、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港のダイオキシン除染プロジェクト向けの無償支援に関する合意書を締結している。実施期間は10年間で、支援総額は3億9000万USD(約440億円)。同空港はダナン国際空港と並んでベトナム戦争によるダイオキシン汚染が最も深刻な地域の1つとして知られている。