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メコンデルタ地方カントー市人民委員会が、両替業務が認められていない宝飾店で100USD(約1万1300円)を両替したとして同市ニンキエウ郡在住のグエン・カー・レーさん(男性・38歳)に9000万VND(約44万円)の罰金を科すとした事件で、同市人民委員会は5日、罰金を免除することを決定した。
ただし、レーさんが宝飾店から受け取った両替済みの230万VND(約1万1300円)については没収することとしている。
この事件は、レーさんが家族から受け取った100USDを2017年末に地元の宝飾店でVNDに交換していたところを警察に発見され、当局が今年8月13日になってから行政違反として書類に記録したもの。
今回の出来事をめぐっては、取引額が小さかったためレーさんについては罰金ではなく警告処分に当たるとして、同市人民委員会の決定に反発する声が弁護士からあがっていた。また、宝飾店のオーナーの金品を違法に没収するなどの不正があったのではと同市警察の事件への対応も疑問視されている。
また、宝飾店のオーナーは同市人民委員会に対して、店舗に陳列せず、個人の財産として自宅内の箪笥にしまっていたにもかかわらず没収されたダイヤと人工宝石を返還するよう求めていたが、6日に行われた会合で同市人民委員会はこれらの返還に応じることとした。
同事件に関連して、ベトナム国家銀行(中央銀行)は不当な処分の再発防止に向けてガイダンスを策定中だ。