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交通運輸開発戦略研究所傘下の農村都市交通センターのファム・ホアイ・チュン所長によると、ハノイ市では交通渋滞により年間10億~12億USD(約1100億~1330億円)の損失を被っているという。
ベトナムは現在、土地の8.65%程度を交通整備に使用しているが、法律の規定では都市部における交通整備向けの土地の割合を16~26%と規定している。一方、先進国では20〜25%に達しており、ベトナムではその割合の低さから交通渋滞は避けがたいものとなっている。
このほか、ハノイ市の人口密度の分布が都市部に集中していることに加え、交通車両の増加率に比べてインフラ整備のスピードが遅いことが深刻な交通渋滞の一因となっている。
現在、ハノイ市には約550万台のバイクと約50万台の自動車・トラックが登録されており、うち32万7000台を自動車が占める。2010〜2017年における自動車・トラック台数の年平均増加率は+10%、バイクは+8%となっている一方、道路の面積の増加率は年+0.39%、総延長の増加率は+1.3%に留まっている。