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国家交通安全委員会によると、ベトナム国内の交通事故による損失額は年間50兆VND(約2450億円)に上り、その額は国の教育分野予算の約3割、コメ輸出額の6割に相当する。
世界保健機関(WHO)の報告によると、世界では交通事故により年間120万人以上が死亡し、5000万人以上が負傷している。その損失は、世界の国内総生産(GDP)の3%にあたる。
こうした中、近年ベトナムでは交通事故の件数と死亡者数、負傷者数のいずれも減少傾向にある。しかし、この傾向はまだ持続可能とはいえず、特にバイク事故が依然として多いのが現状だ。
1-9月期(2017年12月16日~2018年9月15日)に全国で発生した交通事故件数は前年同期比▲1120件(▲7.80%)減の 1万3242件で、このうち70%近くをバイク事故が占めている。
一方、同期の死亡者数は同▲113人(▲1.84%)減の6012人、負傷者数は同▲1467人(▲12.45%)減の1万0319人で、死亡者・負傷者のうち90%近くがバイク事故によるものだった。