情報通信省傘下で携帯通信大手のモビフォン(MobiFone)が、デジタルテレビ放送サービスを提供する地場オーディオ・ビジュアル・グローバル(Audio Visual Global=AVG)株95%を購入し、多額の公的資産損失をもたらした汚職事件で、グエン・スアン・フック首相は情報通信省のファム・ホン・ハイ次官にけん責処分を科すことを決定した。
共産党中央執行委員会傘下の中央検査委員会はこれに先立ち、同氏をけん責処分とした。同氏は、規定に違反した複数の文書に署名したほか、民主主義的中央集権主義(民主集中制)に違反し、管理・監視・検査を怠り責任を果たさなかったとされる。
同事件に関連して、フック首相はこれに先立つ7月、情報通信相 兼 党中央執行委員のチュオン・ミン・トゥアン氏を警告処分とし、チャン・ダイ・クアン国家主席は同氏を職務一時停止処分としている。