ホーチミン市1区・5区・10区の23本の通りで8月1日から路上駐車料金の新制度が導入されているが、路上に駐車した自動車の60%が駐車料金を支払っていないという。
新制度は、駐車料金の支払方法をこれまでの回数制から時間制に変更したもの。駐車時間が長いほど料金が高くなる形で大幅に引き上げられており、携帯電話のアプリや決済カードなどを使って支払う。
徴収対象の時間帯は6時から24時まで。路上駐車料金を商業施設やオフィスビルの駐車料金よりも高い水準に設定することで、路上から各施設の駐車場に誘導し、交通渋滞を削減することが狙いだ。
施設よりも高い料金設定が功を奏し、23本の通りでの交通事情は大きく改善されたものの、8月1日から20日までの間に徴収した駐車料金は2億2000万VND(約105万円)程度で、1日当たりではわずか1100万VND(約5万3000円)程度に留まっており、市は不利益を被っている。
徴収が徹底されていない原因として、◇運転手が駐車料金の支払いを拒否したこと、◇料金徴収担当者が現場に不在だったこと、◇決済アプリに不具合が発生したことなどが挙げられる。
ホーチミン市交通運輸局は、同事業に当たっている関連組織に対して、駐車料金の徴収を徹底するよう指導した。