グエン・フオン・ガー国際連合(国連)大使は17日、ニューヨークの国連本部で、核兵器の全廃と根絶を目的とする核兵器禁止条約の批准書を国連事務総長に提出した。ベトナムは同条約を批准した10か国目の参加国となる。
同条約は2017年9月、ファム・ビン・ミン副首相兼外相がベトナム代表として署名したもの。ベトナム国会での批准手続きを経て、このほど批准書が国連に提出された。
ベトナムを含めた58か国が同条約に参加しており、50か国が批准手続きを終えた90日後に発効する。
ベトナムに先立ち、◇ガイアナ、◇バチカン、◇タイ、◇メキシコ、◇キューバ、◇パレスチナ、◇ベネズエラ、◇パラオ、◇オーストリアの9か国が同条約を批准している。
同条約は、2007年4月にコスタリカ・マレーシア両政府の共同提案として国連へ提出されたもので、2017年7月7日に122か国・地域の賛成多数により採択された。
しかし、米国やロシアなど全核保有国は不参加、さらにカナダやドイツなどの北大西洋条約機構(NATO)加盟国や日本、オーストラリア、韓国なども不参加となっている。