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ホーチミン市3区10街区カックマンタンタム通りで13日にひったくり取り締まり隊員の2人が強盗に刃物で殺害された事件で、同市警察刑事警察部(PC45)は3区警察と協力し、15日午前までに容疑者2人を逮捕した。
逮捕されたのは、グエン・タン・タイ容疑者(男・24歳、12区在住)とグエン・ホアン・チャウ・フー容疑者(男・24歳、ホックモン郡在住)の2人で、いずれも犯行を認めている。容疑者らは12区を主な活動範囲とするバイク窃盗グループのメンバーと見られる。
強盗は同2人を含めた約4人で、表通りに面するファッションショップの前に停まっていた高級スクーター「SH」のロックを開錠したところ、ひったくり取り締まり隊員7人に阻止されたため、刃物を取り出し隊員らに切りかかった。
武器を所持していなかった隊員らは武術で応戦したが対抗できず、隊員2人が刃物で身体の要所を刺され死亡。ほかの隊員3人も刺されて負傷した。
労働省病兵社会省功労者局は犠牲になった隊員2人を烈士として認定し、遺族に烈士遺族支援措置を適用する計画を明らかにした。市民の間でも遺族のために募金を集める活動が行われている。
同市内でひったくりが横行していることを受け、同市警察は2016年にひったくり取り締まり隊を発足した。格闘技に自信があり、社会奉仕に熱心な市民が入隊できる。
隊員は、パトロールやひったくり犯の識別、取り押さえなどのスキルの訓練を受けた上で、ひったくり取り締まりで警察と協力する。今回の事件を受けて、隊員らに電気鞭など業務サポート器具を給付して使用権限を与えるよう求める声もあがっている。