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ホーチミン市3区10街区カックマンタンタム通りで13日20時過ぎ、ひったくり取り締まり隊員の2人が強盗に刃物で殺害されるという凶悪な殺人事件が発生し、犯人らの大胆な手口と多数の犠牲者を出したことで市民に大きな衝撃を与えている。
強盗の約4人は、表通りに面するファッションショップの前に停まっていた高級スクーター「SH」のロックを開錠したところ、犯人らを現行犯逮捕するため犯行を秘密裏に見張っていたひったくり取り締まり隊員約8人に取り囲まれた。
犯人らはバイクに乗って逃走しようとしたが、それを阻止されたため、刃物を取り出し隊員らに切りかかった。武器を所持していなかった隊員らは武術で応戦したが対抗できず、隊員2人が刃物で身体の要所を刺され死亡。ほかの隊員3人も刺されて負傷した。
ひったくり取り締まり隊員らは同市タンビン区のひったくり取り締まり隊に所属しており、現場は3区10街区警察署からわずか20mのところだった。同市警察は深刻な事件として刑事警察官約100人を動員して犯人らの行方を追っている。情報筋によると、14日午後までに容疑者1人を逮捕した。
同市内でひったくりが横行していることを受け、同市警察は2016年にひったくり取り締まり隊を発足した。格闘技に自信があり、社会奉仕に熱心な市民が入隊できる。
隊員は、パトロールやひったくり犯の識別、取り押さえなどのスキルの訓練を受けた上で、ひったくり取り締まりで警察と協力する。今回の事件を受けて、隊員らに電気鞭など業務サポート器具を給付して使用権限を与えるよう求める声もあがっている。