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メコンデルタ地方ティエンザン省タンフオック郡医療センターで3月、妊婦3人が中絶薬を誤って投与されるという事件が発生した。
妊婦3人は、同センターで安胎薬として「ミソプロストール(Misoprostol) 200 mcg」を投与された。妊娠2か月だった妊婦1人は薬を摂取して流産し、残り2人は家族が中絶薬だと気づいたため摂取しなかった。
これを受けて同センターは、事件に関与した医療スタッフ3人を職務停止処分としている。保健省もティエンザン省保健局に対し、事件について報告するとともに関係者を厳格に処分するよう指導した。
なお、ミソプロストールは、非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期服用による胃潰瘍および十二指腸潰瘍の予防治療に用いられるほか、日本では未認可だが日本以外の先進国などでは薬剤による妊娠初期の人工妊娠中絶の際に中絶胎児の排出目的で使用される。