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2月27日に切断事故が発生したアジア域内を結ぶ大容量光海底ケーブル「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」は、4月10日午前5時までに復旧工事が完了し、APGを通じたベトナムから海外へのインターネットアクセスが完全に復旧する見通しだという。
トラブルが発生している地点は東南部地方バリア・ブンタウ省から35.9kmの沖合いに位置することが確認されているが、復旧工事は3月22日19時に開始する。
現在、各通信事業者は、APGに代わり安定して動作している別の接続ルートに切り替えるなどして対応しているため、切断事故によるインターネットアクセスに対する影響は限定的となっている。
2016年に運用が開始されたAPGは、総延長約1万0400km、総設計容量54.8Tbps。陸揚げ地は日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールで、故障原因となる地震や台風などの多発地域を回避するルートに敷設されている。
APGには、◇NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com、東京都千代田区)、◇FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)、◇ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)、◇軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)、◇CMCテレコム(CMC Telecom)などが出資している。